どうしてわたしが、『永続的な専門学校の繁栄』をコンセプトにしたコンサルタントをはじめるようになったのかをお話させて戴きます。
わたしが○○福祉専門学校に学生募集担当として、着任したのは平成3年でした。バブルが破綻し、その時は、大学よりも資格取得や就職実績のある専門学校が人気の頃でした。ご多分にもれず、この専門学校も募集バブルの時代でした。
進学情報誌に広告を掲載し高等学校訪問をする以外に、特に募集活動をするまでもなく、勝手に定員を確保できる状態でした。
前職でいろんな営業の仕事をしたことのある私にとっては、「何と楽な仕事やな。」というのが実感でした。 ところが、そんな甘い話は、いつまでも続かなかったのです。
平成9年度の入試では、定員50名のところが32名しか集まらなかったのです。この時は、さすがに校長はじめ教職員みんなが危機を感じたものです。
私たち募集担当職員も、がむしゃらに募集活動をしましたが、その甲斐もむなしく、その翌年はさらに拍車をかけ、22名しか集まりませんでした。学校創立以来の少なさです。
募集を200%アップするために、行なった方法とは
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あの時の落ち込みの原因を振り返ってみますと、学生が集まっている期間に学校をブランド化できなかったことが最大要因でした。専門学校としての真の教育が出来なかったことで学生の質を下げ、学校の評判も悪くなったということが、そのような結果を招いたのだと反省しています。
もう後がないという状態になり(閉校になれば自然とリストラされる。)、無我夢中で募集に関する研究をしました。そして、浮かんだアイデアを次から次へと実行してみました。そのように行なってみると、思ったよりも良い結果がでるものもあれば、まったく効果がないものまでありました。でも、そんな、がむしゃらな募集活動の成果が功を奏し、その翌年は定員確保どころか、57名もの入学者があったのです。
それからは、その時使った募集テクニックで成功したものを取り入れたことで、募集は順調に運びました。その後、ずうっと定員を確保してきました。
ところが、その専門学校も19年度を最後に閉校することになったのです。それは、専門学校としての機能を果たせなくなった理由からなのです。
専門学校のニーズは大学・短大とは異なり、教育の場というより、卒業後に就職企業の即戦力となる人材育成をすることにあります。これは、就職企業からも、専門学校生は職業専門家として実務も心構えも磨かれているということで重宝されている所以です。
もちろん、専門学校を希望する高校生にしても、職業専門家として育成してもらえるということが、専門学校へ進学する大きな理由です。
ところが、学生が順調に集められると安心してしまい、教育に関しての理想を追うことが少なくなっていきました。専門学校として行なうべき真の教育を疎かにしてきたことで、教員のモチベーションは下がってしまい、学生の質は低下し、気づいた時には、取り返しのつかない状態になっていたのです。こんな状態になってしまっては、どれだけ募集テクニックを駆使して学生を集め続けたとしても、専門学校として成り立たないことは、誰にでも解かります。そして、理事長も閉校を決断したのでした。
そして、わたし自身が募集テクニックだけで定員を満たしても、学校は存続できないことを身を持って知らされたのです。
真の学校の繁栄は、学生募集と教育の両面に成功することで実現できます。
「あの時、こうしていたら・・」わたしにとっては、悔いの残ることばかりです。しかし、今、私には現役教員として働いていた時以上に学校改革への情熱の炎が燃えています。
そして、この貴重な経験を無駄にしてはいけないと思うようになったのです。わたしの専門学校での16年間のノウハウとスキルを惜しむことなく、すべて使っていただこうという思いから、『永遠に学校を繁栄させる』をコンセプトにしたコンサルティング業をはじめました。
学校改革に成功し、真の学校繁栄を実現できるところが一つでも増えれば、それは、学生にとって最大の喜びであり、また、そこで教える教員にとっても一番嬉しいことです。
そして、その専門学校を卒業した学生が専門家として活躍し社会に貢献できることを願っています。
わたしは、今、そんな夢を現実にするために、燃えています。
<上林厚司郎のもう一つの顔>
実は、20年前に人材育成会社に在籍していたことがあります。わたしの任務は「モチベーター」という聞きなれない名称でした。今でいうならば、メンタルトレーナーに近い存在だと思いますが、モチベーターのほうは、メンタル面のケアよりも「やる気を動機づける」ことにポイントを置いています。当時、多くのクライアントさんをモチベートさせていただき、その後、その方たちが大きく成功される姿をたくさん見させていただきました。
わたし自身も人材育成会社を退職した後、自ら歯科器材販売の会社を興したり、又、専門学校で学生募集や学生指導の仕事も経験し、そして、今、コンサルタントという職に就かせていただいておりますが、今、振り返ると、20年前に学んだモチベーションアップのスキルがあったからだと思っています。転職する度に様々な困難や障害にあいましたが、苦労をしながらも乗り越えることができたのは、モチベーションスキルのお陰です。
学生を勇気づけたり、しごと仲間を励ましたり、クライアント様のやる気を引き出したり、と、いつも他人様のモチベーションを高めてきましたが、モチベーションスキルを会得したお陰で一番得したのは、わたし自身です。今では、嫌な場面に遭遇しても、翌日には忘れることが出来ますし、また、しごとが上手く行かないような状況でも楽観的でいられます。
ですから、他人様から見れば、少し変人タイプかも知れません。
もうお解かりだとおもいますが、上林厚司郎のコンサルティングスタイルは、一般的な経営(会計)コンサルティングやマイナス原因を追究するコンサルティング、または、戦術(手法)重視のコンサルティングなどではありません。
それらより、もっと根本的な人間の内面に目を向けたモチベーションを基本としたコンサルティングスタイルが特徴です。ですから、悪くなった原因を2割、長所を8割という割合で探し出し、長所を活かすというやり方です。
「何が悪かったのだろう…」と考え込むのではなく、「これをやるためには、何をするべきか?」というように、前向きで積極的なコンサルティングですから、現場はいつも明るいのが特徴です。
当然ですが、「やる気」が、動機づけられれば、自ずと成果は高まります。そのために、日々、自分自身をモチベートしています。
<マーケティングコンサルタント>
コンサルタントとしての専門分野は、私学の中学校、高校、専門学校、短大、大学のマーケティング(学生募集)と学校経営戦略などを得意とする。専門学校の実績では、定員が半分以下に減少し、募集停止寸前になった学校をたった2年間で定員を満たし経営を建て直した経験がある。
学校コンサルティングの他に歯科医院のマーケティング・コンサルティングも得意としている。
その他、現在のマーケティングではインターネット対策が必須であるが、SEO対策でも当社のホームページとブログが、常に10位以内に入るなど実績がある。
<経歴>
過去15年間にわたり歯科技工所を経営し、12件の歯科医院さまを顧客に持っていた。その後、歯科器材製造販売会社を設立し、多くの歯科材料店(問屋を含む)の他に全国の歯科医院、歯科技工所など200件以上の顧客を持ち直接販売の取引関係を構築、現在も続いている。
会社経営のモットーは、「お客さま・業者さまとのコミュニケーションを大切にすること。」 |