米国のダイレクト・マーケティングの神様と言われるダン・S・ケネディの言葉です。
「なぜ?お客はあなたから買わなければいけないのか?
たくさんの選択肢があるなかで何故あなたを選ばなければならないのか?
もちろん、“何もしない”という選択肢があるなかで…」
どうですか? あなたの学校の学生募集方法を考え直すきっかけになるのではないでしょうか?
受験生に「なぜ?この学校に行かなければいけないのか?」と質問されたら、すぐに答えることができますか?
質問をした受験生に対して、すぐに、「ウチの学校に来ればこんな良い事がある。」と答えられないといけません。
それでも受験生が、「他の学校でも同じようなことをしているのに、どうしてこちらの学校を選ばないといけないのですか?」と、聞かれたらどう答えられますか?
ここで、「 … 。」と、黙ってしまうようではいけません。
受験生に質問されたらすぐに、「ウチの学校では他校にはないこんな素晴らしいことがあるからだ。」と返答できることが大事です。
それでも、受験生が、「私、進学しようか、辞めようか、迷っているんですが?」と、駄目押しをしてきたなら、どう答えますか?
こんな質問は少ないでしょうが、私が申し上げたいのは、受験生の本音の部分には、こんなことがあるのです。
実際、そうです。学校はあなたの学校だけではないのですから、受験生が広告を見ただけで入学したいと思うはずがありません。
体験入学やオープンキャンパスに参加しただけで、その学校に入学したいと思う受験生の方が少ないはずです。
広告や学校ホームページを見て、そして、学校見学で実際に確かめて、他の学校と比較して決めているのです。
以前と違って、最近の傾向では、体験入学や学校見学に3〜5校ぐらい行くことが普通です。
イベントに参加することによって、「どこの学校が良いか?」、 「どの部分が優れているか?」と 比べているのです。
その時に、自信をもってアピールするものが無いといけません。
「私の学校に入学してくれば、あなたはこんなふうになれるよ。」
「ウチの学校に来れば、こんな良い事がいっぱいあるよ。」
「この教育方法は、他校にはないウチの学校だけのものです。」
「卒業生の実績は、他校と比較してもダントツです。」
「わが校の教員は、他にはいない素晴らしい先生ばかりですよ。」
こんなふうに、自信をもってアピールするものがないと、どんなにたくさんの広告を出したところで結果は期待できません。
最近の受験生は目が肥えていますので、たとえ広告が綺麗で、たくさん掲載されているだけでは、騙されません。
他校にはないものとか、他校より優れているものが、広告にしっかりとアピールしていることが必要です。
これをマーケティング用語では、USP(ユニーク・セリング・プロポジション:独自優位性)といいます。
マーケティング戦略では、USP抜きでは語れないほど重要なことです。
ですから、学生募集で成果を生むためには、まず、あなたの学校を見直して、長所や一番であることを書き出すことから始めることです。
現在、それほど自慢できるものがなければ、今からでも長所や一番になることをつくっていかなければいけません。
それがなければ、競合に勝てる要素がないのですから、当然のことです。
いろんなことに思い悩むよりも、今、取らないといけない事は、
自信をもってあなたの学校を誰にでも自慢できるようにすることです。