「 リスク・マネージメント」について大辞泉で調べてみました。
リスク‐マネージメント【risk management】
経営活動に生じるさまざまな危険を、最少の費用で最小限に抑えようとする管理手法。危機管理。危険管理。
とありました。
学校経営では、様々な場面でのリスクが予想されます。
そして、そのための危機管理がされています。
では、学校経営でもっとも大きなリスクである学生募集に関しては、どうでしょうか?
「もし、今年度、定員が集まらなかったら…」
学校経営で、これほど大きなリスクは無いはずです。
定員を満たすことは、学校経営の最低条件だからです。
ところが、実際は、優先事項のトップであるはずの学生募集に、学校の意識が集中されていないのが現状です。
このリスク・マネージメントでも、優先順位のトップである学生募集ではなく、
それ以下の学生指導や教職員の雇用にエネルギーが注がれているのです。
もちろん、学生指導や教職員雇用に関しては重要なことですが、それも、学生が集まって
学校経営が成り立っての話です。
ですが、学生募集が順調にいっていない学校でも、教職員には危機感が見られません。
トップが思っているほど、教職員には危機感がないのです。
トップと教職員の思いには、かなりのギャップがあるのです。
危機感のない教職員では、昨年と今年の同時期の募集状況の違いがわかっていないことさえあります。
こんな状態で、この厳しい学生募集の状況を勝ち抜くのは困難になります。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それは、勇気をだして、「今年度、学生が集まらなかったら、来年以降はこうなる。」と、教職員にはっきりと、説明することです。
そして、「どうすれば、学生を集められるだろうか?」と、教職員に問うことです。
さらに、「今、すべきことは何だろうか?」と、教職員に問うことです。
教職員に問うことで、教職員にも危機感がでてきます。
危機感がでて、はじめて危機管理ができるのです。
学生募集で重要なことは、テクニックではなく、
学生募集に対する教職員全体の意識にあります。
全体の意識が学生募集に集中することで、多くの学生を集めることが可能になります。