費用対効果 (広告→受験への誘導)
学生募集を費用対効果の面からご説明します。
学生募集でよくある間違いが、
学生募集=広報
とおもってしまっていることです。
このように、勘違いしてしまうと、学生募集の中心は広報であるから、とにかく多くの広告を掲載することによって、受験生があつまることだと思ってしまいます。
その結果、年々、広告費用ばかり多くなっているのに、受験生は減っているという効率の悪い学生募集になります。
マーケティングの基本
学生募集に限らず、マーケティングの基本というのは、
1、見込み客を集める。
2、コンタクトをとる。
3、信頼関係を構築する。
4、商品を売る。
先ず、広告やダイレクトメールなどで、見込み客を集めます。
そして、反応のあった見込み客に対して、資料やサンプルを差しあげます。
ときには、景品やサービス品を安く提供して、見込み客との接触回数を多くもちます。
その際、見込み客から好感をもってもらうことがポイントです。
見込み客の悩みや質問に答えることで、お店(または、会社)の好感度は、一変にあがることにもなります。
そのようにして、見込み客との信頼関係ができれば、その後、商品を買ってもらうことが容易になります。
学生募集もこの例とほとんど同じです。
学生募集のステップ
1、広告や学校ホームページによって告知
2、資料請求
3、学校案内パンフレットやガイドブックを送付
4、体験入学やオープンキャンパス
5、受験
広告の目的は、資料請求させることにあります。
資料請求者リストを集める目的は、体験入学やオープンキャンパスへ資料請求者を誘導するためです。
そして、オープンキャンパスなどのイベントを開催する目的は、参加者を受験に導くためです。
ところが、実際の傾向はというと、広告費用に多くを投資して、資料請求者リストを集めても、そのまま資料請求者をほったらかしにしているケースが多くあります。
たとえ、ほったらかしにしていなくても、費用対効果の面からいうと、広告費用に偏っている場合が多いのです。
どういうことかと申しますと、
資料請求者→イベント参加 誘導費用
例えば、広告費に100万円を掛けて、300名の資料請求があったとします。
この場合、資料請求リスト1名当たりに掛かった費用は、約3000円です。
資料請求リスト1名に3000円も掛かっているのですから、もっと大切に育てたいものです。
もし、500万円を広告に投資すれば、1500名の資料請求リストが得られる計算になります。
では、あなたの学校では、体験入学などのイベントに資料請求者を参加させるために、どれだけの費用を掛けていますか?
おそらく、広告で集まった資料請求リストに、その後のイベントへの誘導に掛けている費用は1人当たり3000円以下である場合がほとんどだとおもいます。(それ以上の学校では、効果的に募集ができているはずです。)
広告で3000円も掛けたのですから、もし、イベントへの誘導に1人当たり5000円掛けたとします。
イベントに誘導させるために、1人の参加者に対して5000円も掛ければ、どんなことができると思いますか?
少し、想像してみてください。
計算式
5000円×1500名ですから750万円です。
イベント広告を打って、100万円。
ダイレクトメールの場合、500円×1500名=75万円。
それらを引いた残りが575万円です。
575万円÷1500名=3800円
ということは、1人当たり3800円もつかって、イベントに誘導させるための何かができるのです。
想像してみてください。3800円もあれば、かなり有効な方法があるはずです。
これだけの費用を掛けて、イベントに誘導したことがありますか?
なければ一度実行してみてください。
今以上に効果があがることは、確かでしょう。
イベント→受験 誘導費用
次は、体験入学やオープンキャンパスのイベントの参加者に受験を促すための費用です。
たとえば、イベント参加者数が300名だったとします。
イベント参加者1人当たりに8000円の費用を掛けたとします。
参加者1人に8000円を掛ければ、何ができると想像できますか?
8000円もあれば、方法はいくらでもあります。
受験に導くための効果的な方法が、いっぱい考えられることでしょう。
8000円で受験してもらえるなら、安いものです。
この場合でも、8000円×300名=240万円です。
イベント参加者を受験に誘導するための投資によって、イベント参加者の受験率が60パーセントになったとしたら、300名×60パーセント= 180名です。
このようにして、受験生180名を獲得するために掛かった広報費の合計はというと、
1490万円になります。
受験生1人当たりに掛かった費用が、82800円です。
どうですか?
あなたの学校では、これよりも高いですか? それとも低かったでしょうか?
このようにして、学生募集では広報費をバランスよく投資することで、効果的に受験生を集めることができます。
それが、結果的に費用対効果も向上することになります。
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