学校コンサルタントが定員割れでお悩みの学校に効果的な学生募集の方法、繁栄するための学校経営、経費削減などについてアドバイスします。
学校経営で重要なのは、『教育内容』と『学生募集』のどちら?学校経営を考える際に、「教育」を離して論じることは不可能です。 当然すぎるほど、当然のことです。 たとえば、お店を経営していて、販売するための商品がなければ話になりません。 販売する商品があっても、偽装や賞味期限切れの食品を売って、 そのことが、お客に知れてしまえば、お店の信用はなくなり、お客は来なくなるでしょう。 同じことが、学校経営でも言えます。 どんなに大金を使い広告を打ち、学生を集めたとしても、 教育内容がいい加減であれば、世間の評判も悪くなり、段々と学生が集まらなくなります。 逆に、学生のためになる良い教育をしている学校というのは、口コミも広がり、人気の学校となることでしょう。 しかし、 この常識的な考え方が、今の学校経営を苦しめている原因の一つでもあるのです。 というのは、お店を例に挙げた場合に、どんなに美味しく、お値打ちである食品を仕入れたとしても、 お客を呼び込めるスキルがなければ意味がありません。 お客が来ないお店では、商品は売れないからです。 お店の主人が、どんなに自分の店の商品を自慢したところで、 お客が集まらず、商品が売れなければ、お店としては成り立ちません。 では、繁盛しているお店が、共通して取り組んでいることとは何でしょう? それは、一貫して、「どうすれば、お客を集めることができるか?」、 「どんな方法をとれば、もっと多くのお客を集められるか?」に集中していることです。 お客を集める手段の一つに、「美味しい食品」や「お値打ち商品」があるのです。 お店の経営では、このマーケティングの順序を間違えてはいけません。 先にお客を集めることなのです。 学校経営でも同じことです。 学生募集に集中することが重要なことなのです。 そして、「学生を集めるために何をすれば良いだろうか?」、 「学生から学校の人気を得るためには何をすればいいのだろうか?」と考えることなのです。 そのように、順序立てて考えていけば、自ずと答えが出てきます。 実際の学生募集現場での勘違い始めの説明でお解かりになったとおもいますが、 学生募集の現場では、こんな初歩的な勘違いが多いものです。 勘違いは、学校ホームページ、広告、学校案内パンフレット、ダイレクトメール、 体験入学などの見学イベント、会場説明会にも見られます。 たとえば、学校ホームページの場合、最近はどちらの学校でもホームページ業者に作成を依頼し、 見栄えの良い学校ホームページをつくっています。 学校職員が手作りで作成したホームページの方が珍しいくらいです。 ところが、このデザイン的にも構成も立派な学校ホームページを折角作成したのにも関わらず、 インターネット上ではほったらかしになっているのです。 どういうことかといいますと、インターネット上には、学校に関する情報というのは、 何百万件、何千万件という数が存在します。 学校のホームページは、その中の1つなのですから、 あなたの学校ホームページに偶然当たる確立は、宝くじ以上に困難です。 それでも、インターネットに詳しくない担当者であれば、 学校の名前で検索するとか、アドレスを入力して、ホームページを見てくれるものと勘違いしているのです。 たとえ、そんな学生がいたとしても、ほんのわずかです。 学生が、インターネットを使って学校情報を調べるときには、一般的には、自分が悩んでいる事や不安な事、 または、将来に希望する事が多いものです。 たとえば、そんな学生がキーワード検索をするときには、「友達関係がいい 大学」だとか、 「やりがいがある 専門学校」で調べたりします。 実際に、このキーワードで検索すると、「友達関係がいい 大学」が、14,800,000件、 「やりがいがある 専門学校」が、1,590,000件ヒットします。すごい数です。 ですから、学生ホームページを学生募集に利用しようとするのならば、ターゲットのことをもっと深く調べて、 「どんな方法を行なえば、もっと効果的に学校ホームページを見てもらえるだろうか?」と、頭に汗をかく必要があります。 学校ホームページへのアクセスが増えて、はじめて、学校ホームページが活きてきます。 そして、そこから、資料請求や体験入学などを促す学生募集に活かすことができるのです。 体験入学などのイベントでも同じことが言えます。 どちらの学校も体験入学の企画や準備の段階では、かなりのエネルギーを使い、準備万端で当日に望みます。 しかし、何か忘れていませんでしたか? 体験入学に呼び込むための企画は万全でしたか? 昨年以上に参加者を集めるためのアイディアはありましたか? 昨年以上に参加者を集めるために、お金と労力を使いましたか? これらが無いと、折角準備していた立派なイベント企画も成功できません。 もうお解かりのように、学校ホームページや体験入学だけではなく、広告、学校案内パンフレット、ダイレクトメール、会場説明会などすべてのことに以上のことが当てはまるのです。 結論として、タイトルの「学校経営で重要なのは、教育内容と学生募集のどちら?」の答えは、 売るものを用意しただけで安心していてはいけないということです。 それ以上に大切なのは、学生募集のアイディア、企画、資金投資、労力、そして、やる気です。 そのことを理解している学校経営者が繁栄する学校をつくっているのが現状です。 |